日記を書こう

 確実に決意した。この銀行辞めようと。ただ、まだ俺は何も成してないから辞められない。でも、400人いる同期の中で唯一違うことをさせられているだろう、支店の都合で。だから、いつ辞めてもいいようにその日あった事を正直に書き綴ろう。気分を紛らわせるというよりは、何かあった時のために日記を書こう。
 今日は一日またまた住宅ローン。同期は皆法人担当となり、外回りをしているのに自分は住宅ローン。嫌になるが、既にあきらめムードに入っている俺は別に構わない。今更何を言っても始まらない。同期は1月から外回りを始めているのに、もう半年以上も差がついた。天下のメガバンクの人事部の計らいには怒りを通り越して呆れるくらいうれしい。
 午前中は、朝一番で自分の指導員というか面倒見係の先輩(チューター)から「今日午前中に住宅ローンの申し込みがあるから受けて。代表取締役だから、女性に任せられないので出て」みたいなことを言われた。「信じていたのに・・・」と心の中で思いながら、「分かりました」と一言。(このチューターが良い人で、俺が同期と違うことを延々とやらされていることを理解し、上にも働きかけてくれているみたい。だから、この人に住宅ローンやれ、と言われるとヒドク傷つく。所詮あんたも上と一緒か)
 なので、午前中はその住宅ローンを受付、午後に審査会社に発送準備。ただ、2時ぐらいに来店したお客さんで過去の担当者のミスが発覚。ミックス返済を利用している人で、繰上返済等で期間短縮する場合は、両方とも期間短縮しなければならないところを、片一方しかしていないことが判明。このトラブルで2時間くらい時間取られた。そのあとは、審査会社への発送準備。しかし、年収の公的証明が無いため発送できず。火曜日にお客さんに謝って、取り寄せかな。
 その後は、小規模企業共済融資の準備。初めて1人で伝票起こしからはじめるので一時間くらいかかった。普通の支店は融資事務の一般職の女性がやるんだが、内の支店は5月に辞めてしまってからは、代わりが来ていないので仕方なくこれも俺がやっている。
 それと、水曜日に送った住宅ローンの審査が降りたので、稟議を書く事にする。そんなこんなで、時計を見れば7時過ぎ。ここに来てやっと、住宅ローンの仕事を離れ、法人の仕事の下働きである、格付けをすることに。早い同期は去年の10月くらいから始めているのに、俺はやっと7月から始めれた。かなり遅いが、今更上に何か言ったとこで始めら無いので、黙々と進めることにする。そんなこんなで今日やっと支店を出たのは、9時半過ぎでした。