第5弾
 『叱られたら、ありがとうございます。』
 会社入ったら、多かれ少なかれ毎日説教ですね。だから、最初のうちの給料は叱られ代とでも考えておいたほうが気が楽ですね。大して仕事もできない上司に叱られ、プツンと来ることがあると思います。でも、これが日本のシステムです。
 会社に入ったら全人格を否定されます。部下は上司の奴隷です(こんなとこでジュネーブ協定なんか持ち出さないように)。ただし、この日本の悪しきシステムは自分が伸びてく上でありがたいものです。なぜなら、叱ると言う行為は上司にとって非常に体力のいることだからです。部下の育成にエネルギーを使うくらいなら、自分が過労で倒れたほうがいい、と言う上司が多いです。そんな中で叱ってくれる上司は宝物ですね。
 対顧客で考えると、お客さんからクレームが出たときに「気がつかないところを指摘していただいてありがとうございます」と言えるかどうかです。さらにもう一歩進んで「他に何かお気づきのところはありますでしょうか」と言えたら、もう営業のプロですね。自分の担当では無いといって電話を回して逃げてしまうとクレームが苦情に変わってしまいます。言い尽くされているかと思いますが、クレームはお客さんの要望であり、苦情とはイコールじゃないです。
 結論は、厳しいことを言ってくれる人ほど「あ、この人いいこと言ってくれたな。部下に嫌われるかも知れないリスクを背負って、わざわざ叱ってくれているんだな。本当にありがとうございます。」と思えるかどうかです。