kobatada2005-03-29

 SPAを立ち読みしていたら、いいサイトを見つけたのでご紹介。
青空文庫 Aozora Bunko
特に作家別作品リスト:宮沢 賢治が懐かしい〜〜〜。 
 宮沢賢治は、俺が初めて知った作者だから、作品群の中のいくつかの話は今でも鮮明に覚えているね。なぜ初めて知ったかというと・・・こんな感じになります。
 小学校3年〜中学2年ぐらいまで、http://www3.big.or.jp/~monobun/shokai/jintaikokyo/jinatai.htmをする劇団に入っていました。ここで扱うのは主に宮沢賢治の作品で、大体一本30分ぐらいの話を半年ぐらいかけて作っていました。
 場面ごとに視覚、聴覚、言語の3パートに分け、自分たちで一つ一つの演技を考えて作り上げていくのですが、言語がとてもキツかったのを覚えています。なぜなら、日本語だけでなく、英語を使わなければならなかったからです(もちろん本番中は台本読めません)。具体的には、英語で一文を話し、その後日本語でという感じでした。
 今でこそ文法がわかっているので英語の暗記は、それほど難しくないですが、英語の文法も習っていない小学生はテープの音だけを頼りに暗記しなければいけません。あれはキツかった〜。
 まだ、この劇団(先生の名前を取って、「としつなパーティー」という)は世代交代を繰り返しながらも、活動を続けているので、たまに発表を見に行くのだが、ほんとに奥が深い(悪く言えば、意味わかんない)。ミュージカルとか普通の劇とかと違って、大道具は一切使わない、衣装も最後まで着替えない、と普通の人なら想像もつかないようなものだ。
 たぶん、宮沢賢治の作品の奥深さもあるのだが、上演中気を抜くとほんとにおいていかれる。視覚は、その名のとおり目に見えるもの、つまり登場人物を演じているのでわかりやすいが、聴覚がキモだね。場面ごとに風であっりするのだが、耳に聞こえるものを演じるのは、とても大変。演じるほうが大変なんだから、見ている方はもっと大変。たぶん、十人十色な解釈ができるような感じ。
 一応あの中にいたから大体の予想をつけながら見ているが、終わった後の打ち上げで聞いてみると、違っていたことなんてしばしば。まあ、それもこれも今だから言えることだけどね。でも、いい経験だったな〜。