世の人はわれになにともゆはばいへわがなすことはわれのみぞしる by坂本竜馬

 前回書いた「仕事」について

 失格者じゃないにしても、偽善者であることは否定しない。だからこそ、その偽善を貫くために俺は出世する。別に高い給料を得たいわけじゃない。俺の思うように、信念に基づいて「仕事」ができるようにいち早くなる為に出世する。
 その願いが叶わない時は独立しかない。それに一生を銀行マンで終える気はもとよりまったくない。なぜ大手にこだわったのかといえば、独立後のネームバリューしかないだろ。卒業大学がその後の人生にいろいろと関わってくる様に、卒業会社も高ければ高い方がいい。大手を志望する動機はここしかなかった。
 また、法律を勉強する動機も突き詰めれば、自分の信念に基づいた「仕事」がしたいと思ったからだ。そうでなければ法学部を落ちた時点で腐ってた。それでも腐らずに勉強はしてきた。何度落ちても諦めようとは思わない。自分の無能さは身に染みて分かっている。だが、自分の可能性は信じている。こればかりは疑わない。だからこそ挑戦しつづける。