手話⑤

 明治41年10月、東京で開催された聾唖教育講演会に京都から聾唖者代表が参加した。東京と京都の聾唖者の始めての出会いでした。両地域の手話が異なるため随分苦労したそうです。この出会いが全国的聾唖団体結成のきっかけでした。大正3年1月、日本聾唖協会が結成されました。この団体に参加した聾唖者たちが同じ仲間と交際している内に、聾唖者の手話コミュニケーションは急速に発達していきました。昭和16年太平洋戦争突入のため、政府の命令で聾唖教育福祉協会に吸収されて事実上聾唖団体の活動が休止の状態に入りました。