レンタカー

 レンタカーは便利で安い。シーズンによっても違うが、1300ccクラスの小型乗用車で24時間5500円くらい(もちろんガソリン代は借りた側負担だが)。この金額を見れば借りてもいいかな、となる。はたしてその原価は…
 1300ccクラスの小型乗用車を例に取ると、車の価格は130万円ほど。ただ、これは通常の販売価格であり、レンタカー業者はもっと安く買う。130万円の車一台を35%引きで買ったとすると、価格は84万5000円。耐用年数を2年として計算し、730日のうち借り手のない日が130日あるとすると、実働600日。1日5500円で貸すと、2年で330万円の売り上げ。そこから車代84万5000円と、保険料を含む事務経費分として40万円を差し引くと、205万5000円が利益になる。
 しかもこれは単純計算であって、初めてその業者を利用する人からは「入会金1000円」を徴収したり、乗り捨てサービスなどのオプション料金を取ったりする。
 これをさっきの単純計算の利益に加えると、車一台の2年間の利益は260万円を超えることになる。そうすると、600日の稼動で、1日当たり4300円強の利益になる。そうすると原価は、5500円−4300円=1200円となる。つまり、レンタカーは1日貸しても、1200円の費用ですむということになる。